仙台市にあるアンティーク家具「ファニチュア ヒロシ」さんのご依頼で、当店の薪屋さんだった米沢市「かにの家」さんに、薪の配達をご紹介しました。
いつも「奥様が、にこやかに出迎えて下さって、帰りに心温まるお土産をたくさん頂きました」と聞いております。
ある時「ファニチュア ヒロシ」さんから、新幹線の雑誌に載っている『暖炉の火』と云うエッセイを教えて頂きました。
夜半、仕事をしていると薪の爆ぜる音で筆を止めることがある。
暖炉の音である。
そんな時、私はしばし手を休め、暖炉に寄り、燃え立つ薪を見つめる。
すると一人の少年のうしろ姿が浮かぶ。やや背を丸め箒を手に床を掃いている。. . . (略)
(伊集院 静『暖炉の火』 トランヴェール 2010年2月号 巻頭エッセイ)
薪を運んできた「親方」と「美しい瞳をした少年」. . .
この優しく心温まる文章を「かにの家」さんにお届けしました。
posted by zeitakuya at 10:00|
エッセイ